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前言往行(ぜんげんおうこう)を識(しる)して
以(も)ってその徳を蓄(やしな)う

ー識前言往行、以蓄其徳ー   易経
(易経:「易」または「周易」ともいう。五経の一つ。卜筮(ぼくぜい)の法によって、
倫理道徳を説いたもの。上下の「経」と、その注釈篇である。
「十翼」からなり、十翼は孔子の編と伝えられている。)

 

{原文}
識前言往行、
以蓄其徳。

 

{書き下し文}
前言往行(ぜんげんおうこう)を識(しる)して
以(も)ってその徳を蓄(やしな)う。

前言往行

{意解}
人は誰しも向上心は持ち合わせている。
すべからく、人に信頼されずには、
自分の言動に価値はみいだせない。
説得力を持った人間、他人に信頼される人材になる為には、
日々努力して、それなりの徳を身に付けることである。  

 この一文は、その一つの方法が「前言往行」を学ぶこと、
優れた古人の言行から学べと云っている。
 それを目標にして、そのレベルに近づけるよう努力すれば
自ずと徳が身に付いていくのだという。

中国には古来から言行録の類は多く、
「論語」、「貞観政要」、「近思録」、「宋名臣言行録」等
優れた古人の言行に接することができる。
ここで紹介している一言もその中のほんの一部である。  

 又、日本の古文もすてたものではない。
日本人には素直に受け取れる感がする。  

心の形(あらわ)るる所は、尤も言と色とに在り。
言を察して色を観れば、賢不肖、人隠す能わず。
『言志四録』言志四録(1) 言志録 (講談社学術文庫 274)

言葉と、顔色で人間が見抜けるということである。  

恣(ほしいまま)の一字をさりて、忍の一字を守るべし
『養生訓』貝原益軒養生訓 (講談社学術文庫 (577))

もろもろの善は、皆慾をこらえて、ほしいままにせざるよりおこる。
故に忍ぶと、恣にするとは、善と悪とのおこる本なり。  

老いて智の若き時にまされる事、
若くして貌の老いたるにまされるがごとし
『徒然草』兼好新訂 徒然草 (岩波文庫)

年を取ることを何も懼れる必要はない。
智が、どんどん増えていくことなのだから  

心に染みる「前言往行」に満ちている。
あとは手に取り開くだけである。  
必ず、心の血となり、肉となりて、貴方を支えるだろう。

 

中国古典一日一言 (PHP文庫 モ 1-4)

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