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くらいなきをうれえず、立つ所以ゆえんうれえよ

ー不患無位、患所以立ー   論語
(論語:十巻二十編。孔子や孔子の門弟の言行を記したもの。
儒家の聖典とされている。四書の一つ。)

 

{原文}
不患無位、
患所以立。

 

{書き下し文}
位(くらい)なきを患(うれ)えず、
立つ所以(ゆえん)を患(うれ)えよ。

 

 

{意解}
いつまでたっても管理職になれない。
重役にしてもらえないと嘆く前に、

そうゆう地位にふさわしい実力を 身につけるように
まず努力しなさいというもの。

 之を語った孔子という人物は
政界で自分の腕を振るいたいという

願望を人一倍持っていた人である。  

 孔子の青年期には
住んでいる魯国は 三桓氏らによる独裁体制であった。

昭公と共に 実権を取り戻そうと
クーデターを起こすが失敗し、

昭公、孔子ともに斉国に亡命する。

後も、君主に恵まれず 諸国を転々とする。  

孔子52歳のとき、
定公によって中都の宰に取り立てられていた折の
「夾国の会」の件は有名で
斉国の名相、晏子の計略をみやぶり、
魯国に有利な外交上の貢献をしている。

亡命からの晩年は 国政に失望したとも言われている。  

この言葉は、そういう孔子の実感から 出た言葉に思われる。
苦労なく世襲で高官につけた人には、 この言葉は出ないであろう。  
不遇の時は誰の人生にもある。
その時に、自分の不遇を嘆き、 愚痴や不満を吹聴していたのでは、
いつまでたっても道は開けない。  

そんな時期こそ、 自分を鍛え徳の習得に励んでいれば、
どんな結果になろうと
自分に恥じることのない時を過ごせるのではないだろうか。

 

*「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。

 

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沈琳 二胡 女人花

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