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小人の過(あやま)つや必ず文(かざ)る

ー小人之過也必文ー   論語
(論語:十巻二十編。孔子や孔子の門弟の言行を記したもの。
儒家の聖典とされている。四書の一つ。)

 

{原文}
小人之過也必文。

 

{書き下し文}
小人の過(あやま)つや必ず文(かざ)る。

孔門十哲

 

{意解}
「小人は、失敗をやらかすと、取り繕うことばかり考える」
孔子の弟子十哲のひとり、子夏の語った言葉である。
「文る」ことがなぜまずいのか。    

第一に、どうしてこんな失敗をやらかしたのか、
その原因を究明しようとする姿勢にかけるので、
二回、三回と同じ失敗を繰り返す恐れがあること。  

第二に、失敗したことに対する反省がないので、
人間としての進歩も向上も期待できないことだ。  

君子にも失敗はあるが、 かりに失敗をおかしても、
気づいたら即座に改め、常に反省を怠らない。
だから、同じ失敗を繰り返さないのだという。

孔子の弟子の曾子は 「吾、日に三度吾が身を省みる」と語っている。


備考:

孔門十哲
*徳行  顔淵 | 閔子騫 | 冉伯牛 | 仲弓
*言語  宰我 | 子貢
*政事  冉有 | 季路
*文学  子游 | 子夏

子夏は 文学(学問のこと)に優れていて、 後、魏文公の儒となり、
孔子以降の経書の多くについて 子夏の貢献度は大、とされる。
単なる儒家というより、
中国古代哲学の多くの側面に足跡を残したのが子夏である。

{原文}
子夏曰、
賢賢易色、

事父母能竭其力、
事君能致其身、
与朋友交、
言而有信、
雖曰未学、
吾必謂之学矣。

{書き下し文}
子夏曰く、
賢を賢として色に易え(かえ)、

父母に事えて(つかえて)は能く其の力を竭し(つくし)、
君に事えて能(よ)くその身を致し、
朋友と交わるに言いて信あらば、
未だ学ばずと曰うと雖(いえど)も、
吾は必ずこれを学びたりと謂わん。

{意解}
子夏は語る。
「本能的に異性に惹かれるように、賢人は賢人として敬い。
親孝行をするときは全力で行い(考)、
君子に仕えるときはその身をもって尽くし(忠)、
友人と会うときは、口にしたことを裏切らないようにする(信)。
このような事ができる人が
『まだ学問を修めていないので自分は賢人ではない』と
言うかもしれないが
私はこの人のことを立派な賢人として接するでしょう。」

 

中国古典一日一言 (PHP文庫 モ 1-4)

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