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衆怒しゅうどおかがたく、専欲せんよくがた

ー衆怒難犯、専欲難成ー   左伝
(左伝:三十巻。「春秋左氏伝」の略。魯の左丘明の撰と伝えられている。
「春秋」の注釈書で「左氏伝」ともいう。十三経の一つ。)

 

{原文}
衆怒難犯、専欲難成
合二難以安國、危之道也。

 

{書き下し文}
衆怒は犯し難く、専欲は成り難し。
二つの難きを以って国を安んぜんとするは、危うきの道なり。」

 

左伝

 

{意解}
大勢の人間の怒りには抵抗しがたく、
自分一人の欲望を遂げようとしても難しい。の意味。
 昔、鄭の子孔という宰相が私欲の改革案を重臣たちに押し付け、
反対する者たちを抹殺しようとした。
 このとき子産という人物が
「衆怒は犯し難く、専欲は成り難し。
二つの難きを以って国を安んぜんとするは、危うきの道なり。」
と説得して、改革案を撤回させたという。

公的な仕事に携わる者は公の利益だけを追求すべきで、
個人的な感情を交えたり私的な利益を追求してはならないというもの。  

 極めてまっとうな指摘であるが、 いざその場に立たされると、
これを実践するのはずいぶんとむずかしいことのようだ。  
政治においては、私腹を肥やすのはもってのほかとしても、
公と私をごちゃまぜにし、一見、公を追求するふりをしながら、
じつは私をはかっているといったケースが少なくない。

 政治家が「井戸塀」になって遺族が路頭に迷うのも困るが、
政治絡みで私財を蓄えるのも、ほめられた話ではない。  

 経営者についても同じことが言えよう。 企業は「公器」と言ってよい。
公器をあずかっている者はやはりそれなりの覚悟があってしかるべきだ。
いたずらに「私忌」の追求を心がけるだけでは、
社会的に大きな迷惑を及ぼすことになろう。

 

*「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。

 

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沈琳 二胡 女人花

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