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足(た)るを知れば辱(はずかし)められず、
止(とどま)るを知れば殆(あや)うからず

ー知足不辱、知止不殆ー    老子 立戒第四十四章
(老子:二巻八十一章。道家の祖。老耽の撰と伝えられるが、
老耽が実在したか否かは明らかではない。人為、虚飾を去って、
無為自然であるべきことを説いている。別名「道徳経」)

 

{原文}
名與身孰親。
身與貨孰多。
得與亡孰病。
是故甚愛必大費、
多藏必厚亡。
知足不辱、
知止不殆、
可以長久。

 

{書き下し文}
名と身と孰(いず)れか親しき。身と貨と孰れか多(まさ)れる。
得ると亡(うしな)うと孰れか病(うれい)ある。
この故(ゆえ)に甚(はなは)だ愛(おし)めば必ず大いに費(つい)え、
多く蔵(ぞう)すれば必ず厚く亡う。
足るを知れば辱(はずか)しめられず、
止(とど)まるを知れば殆(あや)うからず、
以(も)って長久なるべし。

足知

{意解}
名誉と自分の体はどちらが大事だろうか。
自分の体と財産はどちらが大切だろうか。
得ることと、失うことではどちらが有害か。
名誉にこだわれば必ず浪費をせねばならず、
財産を蓄えれば必ずそれだけ多くの損失を出す。
名誉や財産にとらわれずに満足する事を知れば屈辱などとは無縁になり、
ほどほどを心得ていれば自らを危険にさらす事も無い、
この様にして安らかに暮らす方が良い。  

 これが老子の「止足の戒め」である。  
老子の根幹の思想である無為自然とは、
自然との融合を目指す意味は持たず、
あるがままに暮らすべきだ」との思想。  

政治において老子は「小国寡民」を理想とし(『老子道徳経』80章)、
君主に求める政策は「無為の治」を唱えた。
このような考えは大国を志向した儒家墨家とは大きく異なり、
春秋戦国時代の争乱社会からすればどこか現実逃避の隠士思考とも読める。
老子は儒教的価値の批判ないし相対的視点の提示をこころみている。
たとえば、 仁義や善や智慧、孝行や慈悲、忠誠や素直さは、
現実にはそれらがあまりに少ないからもてはやされるのであって、
大道の存在する理想的な世界おいては必要のない概念であると述べる。

 

中国古典一日一言 (PHP文庫 モ 1-4)

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