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吉人(きつじん)の辞(じ)は寡(すくな)く、
躁人(そうじん)の辞は多し

ー吉人之辞寡、躁人之辞多ー    易経 繋辞下伝 第十二章
(易経:「易」または「周易」ともいう。五経の一つ。卜筮(ぼくぜい)の法によって、
倫理道徳を説いたもの。上下の「経」と、その注釈篇である。
「十翼」からなり、十翼は孔子の編と伝えられている。)

 

{原文}
將叛者其辭慙。 中心疑者其辭枝。
吉人之辭寡、躁人之辭多。
誣善之人其辭游、 失其守者其辭屈。

 

{書き下し文}
まさに叛(そむ)かんとする者は、その辞慙(は)ず。 心中疑う者は、その辞枝(わか)る。
吉人の辞は寡(すくな)く、躁(そう)人の辞は多し。
善を誣(し)うるの人は、その辞游(ゆう)し、 その守を失う者は、その辞屈す。

 

{意解}
いまにもそむこうとしそうな者は、易の辞をはじる。 心中を疑う者は、易の辞は分れる。
徳のあるりっぱな人の辞は少なく、さわがしい人の辞は多い。
善をいつわる人は、その辞はゆらゆらと動き、 その守りを失う者は、その辞は屈する。

* 
「吉人」とは徳のある立派な人物。   
「躁人」とはその反対である。
「徳のある人物は口数が少なく、徳のない者に限って、言葉を並べ立てる」
言葉というものは、その人の心の動きを正直に映し出す。

 この「易経」は続けて 「人を裏切ろうとする者は、言葉に後ろめたさが現れる。
心に疑いを持っている者は、言葉に迷いが現れる。
善を悪だと言いくるめようとする者は、論旨に一貫性がなくなる。
信念を持たぬ者は、言葉使いも卑屈になる」

いずれも、真理だろう  
故に、言葉はよく考慮して、
発言は慎重さをもって期さなければならない。
ペラペラとよく喋るのは、「百害あって一利なし」のようである。

 

易経

 

 

「易経」の構成
「易経」
「上経(三十卦)」・「下経(三十四卦)」         
これを注釈・解説する十翼(易伝)
「彖伝上・下」には、「周易上・下経」それぞれの卦辞の注釈が収められている。 「象伝上・下」には、各卦の象形の意味についての解説と、
 その爻辞の注釈が収められている。   
  易占家の間では、前者部分を「大象」、後者部分を「爻伝」、
 と呼称を区別していることがある。
「文言伝」では、六十四卦のうち最も重要かつ基本の位置づけにある
 二卦である 乾(けん)および坤(こん)について、詳しい訓話的な解説がなされる。 「繋辞伝上・下」には、易の成り立ち、易の思想、占いの方式、など、  
  「易」に関する包括的な説明が収められている。
「説卦伝」では、大成六十四卦のもととなる小成八卦の概念、   
 森羅万象をこの八種の象に分類するその分類のされ方が、詳説される。
「序卦伝」には、現行の「周易上・下経」での六十四卦の
 並び方の理由が説明されている。
「雑卦伝」では、占いにあたって卦象を読み解く際の、   
 ちょっとしたヒントが、各卦ごとに短い言葉で述べられる。
 着目ヒント集である。

 

中国古典一日一言 (PHP文庫 モ 1-4)

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