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徳をせば心いつして日にきゅうし、
せば心ろうして日にせつなり

ー作徳心逸日休、作偽心労日拙ー     書経 卷之六 蔡沈集伝

今回は「書経」巻6 蔡沈集伝 よりの出典です。
(書経:五経の一つ。堯、舜から夏、殷、周に至る間の政治に関する記録)

 

{原文}
位不期驕、祿不期侈、
恭儉惟德、無載爾僞。
作德、心逸日休。
作僞、心勞日拙。

 

{書き下し文}
位は驕(おご)ることを期せず、祿は侈(おご)ることを期せず、
恭儉惟(こ)れ德あり、爾(なんじ)が僞りを載(こと)とすること無かれ。
德を作(な)すときは、心逸くして日々に休(よ)し。
僞りを作すときは、心勞(くる)しみて日々に拙(せつ)なり。

* 恭儉(きょうけん)/人に対してはうやうやしく、
自分自身は慎み深く振る舞うこと

蔡沈集伝

 

 

{意解}
貴き位に登れば自然に驕りの心の生ずる、
収入が多くなれば自然に驕りの心が生ずる、
慎み深く振る舞えば德があり、偽りを載してはならない。

道に外れたことをしなければ、心にやましいことがないので、
毎日、楽しく安らかに暮らすことができる。

逆に、道に外れたことをしていれば、
それを隠したり取り繕ったりして毎日気苦労が絶えず、
仕事もうまく行かなくなるというのだ。

「徳」をなすか「偽」をなすかで、心の有り様が全く変わってくる。
この違いが大きいのだという。

 おそらく、これは誰でも覚えがあるに違いない。
何か一つでも良いことをした日は、
一日中、気持ちが軽やかになる。

 ところが、意にそまない事をしたような時は、
一日中、気分が重くなる。

これでは、仕事にも周りにも良い影響などあろうはずはない。
わずか一日でもそうなのだから、もっと長い期間となると、
その違いはさらに大きくなるかも知れない。

「偽を作す」のは、短期的には上手くいくかもしれないが、
長期的に見ると帳尻が合わなくなる。

 自分を偽らないで地道に生きたほうが、
結局は得になるのでは!

 

*「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。

 

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沈琳 二胡 女人花

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