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逆境を

 

天下、意(い)の如くならざるもの、
恒(つね)に十に七、八に居(お)る

ー天下不如意、恒十居七八ー     晋書

今回は「晋書」からの出典です。
(晋書:中国晋王朝(西晋・東晋)について書かれた歴史書。二十四史の一つ。
唐の太宗の命によって、房玄齢、李延寿らが編集した書。紀伝体。)

 

{原文}
天下不如意、恒十居七八、
故有当断不断、天与不取。
豈非更事者恨於後時哉。

 

{書き下し文}
天下、意にしかざること、恒に十に七八に居る。
故にまさに断ずべきに断ぜす、天与うるに取らざる有り。
あに更事者の後時に恨むことあらざらんや。

 

sinsyo

 

{意解}
 世の中のには、自分の思いどうりにならないことが七、八割もある、
という意味である。

 晋の羊枯(ようこ)という将軍が語った言葉だという。
羊枯は征南大将軍として南の国境沿いに駐屯し、
呉に対する侵攻作戦を練っていた。だが、
何度政府に進言しても、侵攻の許可がおりない。

 十分な勝算があってのことだったが、
政府の許可がおりないため、
軍を動かすことができなかった。

 苦労して作戦計画を練りあげた羊枯としては、
なんとも歯がゆかったに違いない。
その時漏らしたのが、この言葉だと言われる。 

 その時に決断してやらなければ、後になって、
もう一度やり直しをすることになった者が、
どうしてあの時にしておいてくれなかったのだ、
と、恨みに思うことになるのである。

 結局この機を逸した晋が呉を統合するのは、
羊枯の死の後、その後任となった杜預によってである。

 時代は変わっても、羊枯の嘆きの類は多いように思われる。
とくに、組織の中で生きている人ほど、
この嘆きは深刻であるかも知れない。

 人生には、どんなに努力し、
どんなに苦労しても報われないことが多い。

しかし、そのことを肝に銘じながらも・・・
努力を怠らないことが肝心なようである。

 

 中国古典一日一言 (PHP文庫 モ 1-4)


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