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逆境を

 

鎡基(じき)ありといえども時を待つに如(し)かず
ー雖有鎡基、不如待時ー     孟子 公孫丑章句上一

今回は「孟子」公孫丑章句上一からの出典です。
(孟子:七篇。戦国中期の儒家孟軻(もうか)の言行や学説を編集したもの。
性善説や王道論は有名。四書の一つ。)

 

{原文}
齊人有言曰、
雖有智慧、不如乘勢、
雖有鎡基、不如待時。

{書き下し文}
斉のことわざに言うではないか、
『智慧があっても、勢いに乗るに如かず。
鎡基(じき)があっても、雨期を待つに如かず』と。

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{意解}
どんなに知力に優れた才人であっても、
時流に乗って勢いのある者には及ばない。
どんなに素晴らしい農具が揃っていても、
季節はずれの農作業をしていたのでは収穫を期待できない。
 
 それよりは季節の訪れを待って作業を始めたほうが、
たとえ粗末な農具でも立派な収穫を上げることができるというもの。

 農作業だけでなく、すべての仕事、
更には人生の生き方にも相通じることである。

 「鎡基:農具」とは、いわばその人の実力に例えることができる。
十分な実力を持っていても、時を得なかったら、それを発揮できない。

 逆に時に恵まれたら、それほどの実力がなくても、
それを二倍にも三倍にもして生かすことができるだろう。

 実力もあり、時にも恵まれる、
これが最もベストなことですが、人生、
そんなにうまくいく時ばかりではない。

 実力を蓄えながら我慢強く時を待ち、
上手く時を掴んだ者が、
結局は最後に微笑むのかもしれない。

 

 中国古典一日一言 (PHP文庫 モ 1-4)


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