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虎穴にいらずんば、虎子を得ず
ー不入虎穴、不得虎子ー    後漢書
(後漢書:百二十巻。本紀十巻、列伝八十巻は、南北朝時代、南朝宋の氾嘩の撰で、
志三十巻は晋の司馬彪の続漢書から取っている。)

 

{原文}
超曰、
不入虎穴、不得虎子 
當今之計,

獨有因夜以火攻虜,
使彼不知我多少,
必大震怖,可殄盡也。
滅此虜,則鄯善破膽,
功成事立矣。」

 

{書き下し分}
超曰く、
虎穴にいらずんば、虎子を得ず
当今の計、

独だ夜に因って火を以て虜を攻むることあるのみ、
彼をして我が多少なるを知らざらしむれば、
必ず大いに震怖し、殄盡すべし。
この虜を滅すれば即ち鄯善破膽し、
成事をなす功ならん。」

不入虎穴 (2)

{意解}
班超が言うには「危険を冒さなければ、成功することはない。
今の計略としては、夜に鄯善(服属後の匈奴の一支族)の使者の宿営を、
火攻めにすることがあるだけである。相手にこちらの勢力を知られなければ、
必ず恐怖に駆られ全滅するだろう。この使者を滅ぼせば鄯善は驚いて、
(漢の勢いを示すことが)うまくいく。」

 後漢王朝のとき、西域の経略に活躍してのが、
班超という人物である。

わずかな供回りを従えて鄯善という国に使いした時のこと。
 初めは、丁重な態度で迎えてくれた鄯善王の態度が、
匈奴からの使者が来たとたん、ころりと態度が変わってしまう。
鄯善王は匈奴の勢いに恐れをなし、

班超ら漢の使者に対する態度を変えたのだった。

 そのとき班超が、部下を集めて檄を飛ばした言葉である。
その夜、匈奴使節団の幕舎を襲って、ことごとく討ち取った。
鄯善王はふるえあがって漢への服属を誓ったという。

 班超のこのことばは、思い切った決断を表明したことばである。だが、
決断の前には熟慮がなければ、成功は見えてこない。
班超の場合も、決断、実行する前には、
十二分に匈奴側の動静を調べ上げていたことを忘れてはならない。

 

中国古典一日一言 (PHP文庫 モ 1-4)

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