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山を為ること九仞、功を一簣に虧く
ー為山九仞、功虧一簣ー    書経 旅獒
(書経:二十巻。「尚書」のこと。五経の一つ。堯、舜の伝説時代から夏、
殷を経て、周代に至る間の政治に関する記録。初めは単に「書」といったが、
宋代になって「書経」と呼ばれるようになった。)

 

{原文}
嗚呼、夙夜罔或不勤。
不矜細行、終累大德。
為山九仞、
功虧一簣。

 

{書き下し文}
嗚呼(ああ)、夙夜(しゅくや)勤めざる或る罔(な)かれ。
細行(さいこう)を矜(つつし)まざれば、終に大徳を累(わずら)わす。
山を為(つく)ること九仞(きゅうじん)、功(こう)を一簣(いっき)に虧(か)く。

為山九仞

{意解}
周の武王が殷の紂王を討ち、周王朝を興すと、
周辺の国々は挙って周王朝に服した。
 西方の旅国からも、
獒(ごう)という人の意を解する珍獣が献上されてきた。
この贈り物をみて、おおいに喜ぶ武王をみて、
召公(しょうこう)という重臣が、珍奇なものに心を奪われて、
せっかくの周王朝の創業を危うくしてはならない、
と諌めたということばが、この「書経 旅獒」に記されている。

「嗚呼(ああ)、夙夜(しゅくや)勤めざる或る罔(な)かれ。
細行(さいこう)を矜(つつし)まざれば、終に大徳を累(るい)せん。
山を為(つく)ること九仞(きゅうじん)、功(こう)を一簣(いっき)に虧(か)く。

王者たるものは、朝早くから夜遅くまで、
つねに徳にはげまねばならない。
些細な事だといって気をゆるめると、
ついには大きな徳をも傷つけ失うことになる。
せっかくの周王朝創業のための功績が、
たった一つの事に心奪われるという行いによって、
無になってしまうことを喩えて、
「山を為ること九仞、功を一簣に虧く」
と諌めている。

備考:
「仞|じん」 一仞は八尺、約2.4m
「簣|き」 土を運ぶ籠
「虧|か」  欠ける

 

中国古典一日一言 (PHP文庫 モ 1-4)

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