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徳は才の主、才は徳の奴なり
ー徳者才之主、才者徳之奴ー    菜根譚 前集140条
(菜根譚:明の洪自誠編。前集222条では人との交わり、事治、対応の道を説き、
後集135条では退静閑居の楽しみを論じている)

 

{原文}
徳者才之主、才者徳之奴。
有才無徳、如家無主而奴用事矣。
幾何不魍魎猖狂。

 

{書き下し文}
徳(とく)は才(さい)の主(しゅ)、才は徳の奴(ど)なり。
才有り徳無きは、家に主なくして、奴の事を用(もち)うるが如し。
幾何(いかん)ぞ魍魎(もうりょう)にして猖狂(しょうきょう)せざらん。

徳者才之主

 

{意解}
厳しい現実を生き抜いていくのに必要な条件の一つに、才能(能力)があげられる。
才能だけでは不十分で、人格的な要素「人徳」も必要だと云っている。

人はそれぞれ、能力を持ち合わせている。
先ずは、あなた自身の能力をしっかりと自覚し、そして磨いていく。

 もう一つ「徳」、すなわち人格的な要素を必要とする。
才能と人格、これは自転車の両輪のようなものだと言っても良いだろう。

 では、この二つの要件のうち、どちらが重要なのか。
「菜根譚」によれば、人格のほうが主人で、才能は召使いにすぎないのだと言う。

「才能があるのに人徳(人格)が伴わないのは、
主人が居ない家で使用人がわがもの顔に振舞っているようなものだ。
これでは、せっかくの家も妖怪の巣窟となってしまう。」
と付け加えている。

つまり、出来る人物が意外なミスをすることがあるが、
それはやはり才能(能力)だけが先走って、
人格(人徳)がともなっていないからかもしれない。

才能のみ磨くのではなく、人格(人徳)も高めないと
道を間違えてしまいますよ、ということだろう。

 

中国古典一日一言 (PHP文庫 モ 1-4)

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