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疑行ぎこうは名なく、疑事ぎじこうなし
ー疑行無名、疑事無功ー    史記 商君列傳
(史記:百三十巻。前漢の司馬遷が撰した、中国最初の通史です。
上古の黄帝から、漢の武帝までの歴史を紀伝体で記しています。)

 

{原文}
衛鞅曰:
疑行無名,疑事無功。
且夫有高人之行者,固見非於世;

有獨知之慮者,必見敖於民。
愚者闇於成事,知者見於未萌。
民不可與慮始而可與樂成。
論至德者不和於俗,成大功者不謀於眾。
是以聖人茍可以彊國,不法其故;
苟可以利民,不循其禮。」

{口語訳}
衛鞅(商鞅)曰く、
「確信のない行動は、名声(名誉)は無く、自信のない行動は、成功も得られません。
且(か)つ、それ、気高い人の行いを有する者は、きっと世に於いてそしりの目にあい、
二人といない知恵のすぐれた考えを有する者は、必ず民(たみ)に於いてばかにされます。
愚者(ぐしゃ)はすでに成(な)った事にも暗い(気ずかない)が、
知者(ちしゃ)は未(ま)だきざしていないうちに(物事を)みとめます。

民(たみ)はともに慮(おもんばか)って始めることはできないが、
ともに楽しんで安らぐことはできます。

徳の極(きわ)みを論(ろん)ずる者は俗(ぞく)に和(わ)さず、
大功を成す者は衆人に相談しません。

ここに聖人を以っていやしくも国を強くするべきなら、その旧法を法(のり)とせず、
いやしくも民に利(り)するべきなら、その礼にしたがいません」

疑行

{意解}
 何事に於いても、やるからには自信を持って断行しなければならない。
あやふやな気持ちでやったのでは、名誉も得られないし成功もしないと言う。

 始皇帝の秦国は、その昔、商鞅(しょう おう)という宰相が国政改革を行って
富強の礎を築いた国である。

其の改革を断行した時、商鞅が王を説得したことばといわれる。
「強国を目指すなら、先例にとらわれず、風習にひきずられず、
大胆に改革を進めなければならない」と。

 ただし、商鞅はいたずらに不退転の決意だけを強調したわけではない。
この言葉からも解るように、綿密な調査と十分な準備の必要性もあわせて語っている。
なぜなら確信というのは、それがあって初めて生まれてくるものであるから。

*「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。

 

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沈琳 二胡 女人花

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