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千丈の堤も螻蟻の穴を以って潰ゆ
ー千丈之堤以螻蟻之穴潰ー    韓非子 喻老
(韓非子:二十五巻五十五篇。戦国時代の韓非の撰。先秦時代の法家の学を集大成し、
それに韓非の考えを加えたもの。はじめ「韓子」と称したが、
宋以後、唐の韓愈と区別するため「非」の字を加えたもの。)

 

{原文}
千丈之堤,以螻蟻之穴潰
百尺之室,以突隙之煙焚

 

{書き下し文}
千丈(せんじょう)の堤(つつみ)も螻蟻(ろうぎ)の穴を以って潰(つい)ゆ
百尺の室も突隙(トツゲキ)の煙(えん)から焚(た)く

千丈之堤

{意解}
難事はたやすい事から、
千丈の堤もアリの一穴からつぶれ、百尺もある部屋も煙突の隙間の
煙から灰になる」の意味になる。

 「千丈」とは高いことの形容。そんな堂々たる堤防も、
螻(けら)や蟻(あり)の掘った小さな穴から崩れてしまう。
 ゆえに、どんな些細なことでも見逃さず、早め早めに手を打ち、
禍(わざわい)を未然に防がなければならない。
そんな心構えがなければ、
とうてい大きな仕事を成し遂げることはできないのだという。

 「老子」も言っている
「如何なる難事も容易なことから生じ、如何なる大事も些細なことから始まる」と。
些細なことだとつい油断して対策を怠れば、やがてそれが大事件となって、
取り返しのつかない事態を招く、と云っている。

 「韓非子」は、医者の治療にたとえて、
「良医というのは初期のうちに病気を発見して治してしまう。
之は病気だけではなく、全ての事にあてはまる。
故に、聖人は、物事を処理する際、早め早めに手を打つのである」

 

中国古典一日一言 (PHP文庫 モ 1-4)

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