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したうえつかうるや、そのれいするところしたがわずして、
そのおこなうところしたが

ー下之事上也、下従其所令而従其所行ー  礼記 緇衣

【礼記:四十四篇。周末秦漢時代の礼に関する理論及び実際を記録編集したもの。
前漢の戴聖によって伝えられた。「小戴礼」又は「戴記」といわれる。五経の一つ】

原文:
下之事上也、不從其所令、
從其所行。

上好是物、下必有甚者矣。
故上之所好惡、不可不慎也、
是民之表也。

書き下し文:
したうえつかうるや、そのれいするところしたがわずして、
そのおこなうところしたがう。
かみこのむ是物これものしもかなら有甚よりはなはだし。
ゆえかみ好悪こうおするところは、つつしまざるべからず、
これたみあらわなり

 

意解:
部下というのは、上の者の命令に従うよりは、
上の者のやっていることを見習うものだという。
つまりは、上に立つ者は、みずからの嗜好しこうや行動には
くれぐれも慎重であれ、と語っている言葉である。

「韓非子」にこんな話がある。
むかし、せい桓公かんこうが好んで紫の衣服を愛用したところ、
国中の者がそれを真似まねて、紫の生地の値段が白絹の五倍にもはねあがった。
桓公は、宰相の管仲を呼んで相談した結果、彼の進言を入れて、
その日から紫の衣服の使用をやめ、
同じような衣服をつけている臣下が伺候しこうしてくるたびに
「わしはその紫の匂いが嫌いでな」と言って鼻をつまんだ。
すると三日もしないうちに、国中から紫の衣が姿を消したという。

これは、たんなるおとぎ話ではない。
現代でも似たようなケースはいくらでも起こっている。
だから「礼記」も、表題の言葉を引いたあとで、
ゆえかみ好悪こうおするところは、つつしまざるべからず」とダメ押しをしている。

 

*「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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沈琳 二胡 女人花

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