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わざわいまぬがるるをたつと

ー智貴免禍ー  三国志 蜀書十 劉彭廖李劉魏楊傳第十

【三国志:六十五巻。正史の一つ。漢滅亡の後、
天下を三分した三国(魏、呉、蜀)に関する史書。五代の晋、陳寿の撰】

原文:
智貴免禍
明尚夙達。

書き下し文:
わざわいまぬがるるをたつとぶ、
めい夙達しゅくたつたっとぶ。

めい:聡明
夙達しゅくたつ:早く物事の道理を理解する事
たっとぶ:重んずる

 

意解:
智謀、知略など、「智」という言葉から連想されるのは、
すばらしい頭のえであり、切れる人物のイメージである。
たしかに、そうにはちがいないのだが、しかし、ほんものの「智」とは、
派手に目立つようなものではないようだ。たとえば、倒産しそうな会社を
立て直したというようなだれにでもそれとわかる「智」は、
「智」は「智」でも、まだレベルの低い「智」であるらしい。

それを語っているのが、表題のことばである。
「智」の重要な働きは、禍を免れることにあるというのだ。
つまり、倒産会社を立て直すよりも、会社を倒産の危機にいたらしめないように経営する、これこそが、ほんものの「智」なのだという。

だから、こういう「智」は大向こう(舞台から最も遠い客席)を
うならせるようなものではなく、ありようとしてはきわめて地味なのだ。
組織のリーダーに必要とされるのは、じつはこういう「智」なのである。

 

*「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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沈琳 二胡 女人花

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