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懐(かい)と安(あん)とは実に名を敗(やぶ)る

ー懐与安実敗名ー   左伝
(左伝:三十巻。「春秋左子伝」の略。魯の左丘明の選と伝えられている。
「春秋」の注釈書で「左氏伝」とも言う。十三経の一つ。)

 

{原文}
懐与安実敗名

 

{書き下し文}
懐(かい)と安(あん)とは実に名を敗(やぶ)る

 

syugyoku

 

{意解}
「懐」は楽をしたいと思う心、 「安」は安逸(あんいつ)を貪ること。
 漫然とテレビやゲーム、娯楽で
ダラダラと毎日を過ごしているようでは
いい仕事はできないということだ。  
 
 春秋時代の覇者の一人に 晋の文光という人物がいる。
後継者争いに巻き込まれて国外に逃れ、
十九年の長い亡命生活の末に、
帰国して王位についた 忍耐強い人物である。  
 斉国に亡命中、 長い亡命生活に疲れ、
やる気をなくし 安楽な生活に溺れていた時、
見かねた夫人が、夫の公文を諌めた言葉の中に出てくる。  
 この言葉を聞き、 自戒し、
悔い改める度量を 持ち合わせていたということである。

苦衷の苦を受けざれば、人の上の人たること難し
君子たる一つの条件を培った時期なのだろう。

 

中国古典一日一言 (PHP文庫 モ 1-4)

左伝 (中国の思想)

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