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なく、ひつなく、なく、なし
ー毋意、毋必、毋固、毋我ー   論語
(論語:十巻二十編。孔子や孔子の門弟の言行を記したもの。
儒家の聖典とされている。四書の一つ。)

 

{原文}
毋意、毋必、毋固、毋我

 

{書き下し文}
意(い)なく、必(ひつ)なく、固(こ)なく、我(が)なし

 

 

{意解}
 意なく・・・主観だけで憶測することなく        
       広い視野で客観的に物事を判断する  
 必なく・・・自分の考えを無理に押し通すことなく        
       他人の意見にも十分に耳を傾ける  
 固なく・・・一つの判断に固執することなく        
       他の案にも柔軟に対応する  
 我なく・・・自分の都合を第一に考えるのではなく        
       相手の立場を思いやって行動する

 孔子の人格を端的に語った言葉だといわれる。
人生の恵まれない逆境の中で 絶えず自分を鍛え、
磨いてきた孔子の 努力の象徴である。  

 この一文は決して孔子を「他山の石」として学ぶだけではなく、
他人を顧みない自分本位の心情を戒めたものでもある。  

往々にして私たちは、 自分の利益や名声・立場を守ろうとして、

自分中心の考えにこだわり、 自分の考えを他人に押し付けたり、
それに基づき他人の考えや行動を責めたりしがちである。  

 そこには信頼関係も生まれてはこない。

 少し、ほんの少しの柔軟な心で観直せば
「手際の悪い人」も、「慎重な人」に
「おせっかいな人」も、「面倒見がいい人」に
「不平不満が多い人」も、「批判力に富む人」に
「頑固、強情な人」も、「意志の強い、根性のある人」 と見方を変えることができる。

毋意、毋必、毋固、毋我 

どれをとっても容易に身につくものではないが、
この”柔軟な心”で観れるように努力すれば、
自然に心にゆとりが生まれ、
自分自身を高めていくことができるのではないだろうか。

 

*「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。

 

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沈琳 二胡 女人花

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