其の子を知らざれば、其の友を視よ|中国古典 名言に学ぶ

其の子を知らざれば、其の友を視よ50,96

其の子を知らざれば、其の友を視よ50,96

第七章

人と接するための心得

らざれば、そのとも

ー不知其子、視其友ー  荀子 性悪篇 第二十三
【荀子:二十巻。戦国時代末期の学者、荀況の書。荀況は孟子に次ぐ大儒。孟子の性善説に対して、荀況は性悪説を唱えた】

原文:
傳曰、
不知其子視其友
不知其君視其左右。」
靡而已矣!靡而已矣!

書き下し文:
傳曰でんいわく、
の子を知らざれば、の友をよ、
君子くんし知らざれば、の左右をよ」
而已矣のみ而已矣のみ

而已矣のみ!:納得!

其の子を知らざれば、其の友を視よ50,96

其の子を知らざれば、其の友を視よ50,96

意解:

古伝こでんに「その人の人柄がわからなければ、その友達を見ればわかる。
その君主の人柄がわからなければ、その側近の者(ブレーン)を見ればわかる」
と言っている、
納得なっとく納得なっとく

自分の息子や娘が何を考えているのかさっぱりわからない。と嘆く親が少なくない。
とくに現代のように、価値観が多様になり、世代間の断絶が深くなっている現代においては、その嘆きも当然である。わからないのが当たり前なのかもしれない。

人は環境に大いに左右される。環境次第で、良くも悪くもなる。生活環境もそうであるが、この一文は人的環境の事を言っている。自己の意志が固まっていない若年者は、
付き合う友人の影響は無視むしできない。

親と対話する事が少なくなっても、付き合っている友人関係がうまく行っていれば、心配する必要はないのだが、人生経験のある親から観て、如何いかがわしい連中と付き合っているようなら、注意が必要だろう。

の友を」の言葉は現代では尚更なおさら納得なっとく而已矣のみ)できると思われる。

論語 季子第十六 4に「益者三友、損者三友」とある。孔子は、付き合ってためになる友人(益者三友)、付き合ってためにならない友人(損者三友)があるとして、語っている。「為になる友人とは、実直じっちょくな人、誠実せいじつな人、良識りょうしきのある人。為にならない友人とは、びる人、人当たりばかりよい人、口先だけはうまい人」だという。人の本質を見抜くのはそう簡単なことではない。人には育った環境や受けた経験など今に至る人生があるので、ある程度時間をかけて評価することが必要だろう。しかし、損得勘定抜きでお付き合いすることも、人生勉強のひとつとも言えるかもしれない。

*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。

私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。

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