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禍福は門なし、ただ人の召く所|中国古典 名言に学ぶ

第五章 禍福かふくは門なし、ただ人の召まねく所ところ ー禍福無門、唯人所召ー     左伝 襄公23年 (左伝:三十巻。「春秋左氏伝」の略。魯の左丘明の撰と伝えられている。 「春秋」の注釈書で「左氏伝」とも言う。十三経の一つ) {原文} 曰、子無然。 禍福無門。唯人所召。 爲人子者、患不孝、不患無所。 {書き下し文} 曰く、子然ること無かれ。 禍福かふくは門なし。唯ただ人の召まねく所ところのままなり。 人の子爲なる者は、孝こうならざるを患うれえて、所無ところなきを患うれえざれ。 {意解}  禍福かふく、幸せにしても不幸せにしても特別な門があって入ってくるわけではない。 それもこれもみな当人が招くのである。 だから、幸せになりたいと思ったら、自分でコツコツと努力しなければならない。 仮に不幸せな状態にあっても、その原因を作ったのは自分であるから、人を責めてはならない。やはり自分の努力で、不幸せから脱出するように務める必要がある。  不当な処遇に腹を立て、勤めを休んでふてくされている人物に向かって、「そんなことでは、今以上にひどいことになりますよ」と、戒いましめた言葉である。  不幸な状態になると、自分の責任を棚に上げて、つい人を恨みたくなるのが人情である。そんな状態ではいつまでたっても不幸せから脱出できない。幸せになろうと本気で努力する人には天は幸せを与えてくれる、と信じて努力したほうがいいかも。 幸せは自分で努力して勝ち取るもの、ということ。 戦国策 燕策に「禍を転じて福となす」とある。禍わざわいも失敗も人生にはつきものである。 普通の人なら誰でも一度や二度は災わざわいに見舞われたり、失敗をおかしたりして逆境を経験している。そんな時こそ、「禍を転じて福と成す」である。それを真摯しんしに受け止め、より以上に高みに登れる自分を信じて、スキルアップを、足りぬ徳を身につけ、自分をより大きく育てるチャンスにできるのである。 *参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、 自分なりに追記や解釈して掲載しています。 私たちは、日々、何をするにしても 大なり小なり、決断(選択)をしている その折々に思い出し、 より善い選択(決断)ができるように 貴方も私も 在りたいですね。

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