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疾風に勁草を知る|中国古典 名言に学ぶ

第五章 疾風しっぷうに勁草けいそうを知しる ー疾風知勁草ー  後漢書-列傳 銚期王霸祭遵列傳 (後漢書:百二十巻。本紀十巻、列伝八十巻は、 南北朝時代、 南朝宋の范曄(はんよう)の選で、 志三十巻は晋の司馬彪の 続漢書から取っている。) {原文} 潁川從我者皆逝。 而子獨留努力。 疾風知勁草。 {書き下し文} 潁川えいせんにて我に従う者、皆逝ゆく。 而しかして子獨ひとり留とどまり努力す。 疾風しっぷうに勁草けいそうを知しる。 {意解} 劉秀りゅうしゅうが大司馬だいしばに、王覇おうはは功曹こうそうの令史れいしとなり、 河北の攻略に従軍際、 王覇に従っていた賓客は数十人居たが、 困難な河北攻略に客達は次第に離れていき、 遂には王覇一人になった。 その折に劉秀が王覇に云ったことばである。 「勁草けいそう」とは、強い草のこと。 風のおだやかな日には、強い草も弱い草も区別がつかないが、 疾風しっぷうが吹き荒れると、弱い草は地べたに這いつくばってしまうが、 強い草は叩たたかれても叩かれても、頭を上げてまっすぐに立とうとする。 疾風の吹き荒れる日にこそ、勁草の真価が発揮される。 人間もそれと同じこと、平穏無事な日々には、 強い人間も弱い人間も、見分けがつかない。 困難や逆境に出会ったときに、 はじめてその人間の真価が見えてくる。 「疾風に勁草を知る」とは、こういう意味である。  孔子の言葉にも「真価は苦境・逆境のときに表れる」 とある。 人生には難事や苦しい状況の時もある。 しかし、そこでくじけては、なんにもならない。 そんな時こそ、上を向き、胸を張って進みたい。 疾風に耐える勁草のように。 *参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、 自分なりに追記や解釈して掲載しています。 私たちは、日々、何をするにしても 大なり小なり、決断(選択)をしている その折々に思い出し、 より善い選択(決断)ができるように 貴方も私も 在りたいですね。

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