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練極まりて福を成すは、その福始めて久し|中国古典 名言に学ぶ

第二章 練極れんきわまりて福ふくを成なすは、その福始ふくはじめて久ひさし ー練極而成福者、其福始久ー  菜根譚 前集 75項 【菜根譚:明の洪自誠編。前集222条では人との交わり、 事治、対応の道を説き、後集135条では退静閑居の楽しみを論じている】 原文: 一苦一楽相磨練、 練極而成福者、其福始久。 一疑一信相参勘、 勘極而成知者、其知始真。 書き下し文: 一苦一楽いつくいちらく、相磨練あいまれんし、 練極れんきわまりて福ふくを成なす者は、その福始ふくはじめて久ひさし。 一疑一信いちぎいつしん、相参勘あいさんかんし、 勘極かんきわまりて知ちを成なす者は、其その知ち始はじめて真しんなり。 *磨練まれん:知識を磨き、精神を練る *相参勘あいさんかん:考え抜く 意解: 時には喜び、時には苦しみながら、 その果に築き上げた幸福であれば、いつまでも持続する。 時には信じ、時には疑いながら、 熟慮じゅくりょの末に掴つかんだ確信であれば、はじめて本物となる。 棚ボタの幸福は一瞬、 熟慮の末の確信でなければ、 軟弱で曖昧あいまい(優柔不断)になると言っている。 菜根譚前集 191項にも「磨礪は当に百錬の金の如くすべし、急就は邃養にあらず」とある。自分自身を磨き上げるには、繰り返して練り鍛える金属のようにすべきで、簡単(インスタント)に行う修養であってはいけない。起業する場合は、 強靭きょうじんな弓を放つ時のように慎重にすべきで、軽薄けいはくな起業では成功はしない。 つまり、 何事にも成果を出すには、慎重しんちょう且つ堅実けんじつに行えといっている。 参考資料: 菜根譚前集 061~090洪自誠を参考に 自分なりに追記や解釈して掲載しています。 私たちは、日々、何をするにしても 大なり小なり、決断(選択)をしている その折々に思い出し、 より善い選択(決断)ができるように 貴方も私も 在りたいですね。

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