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用兵の道は心を攻むるを上となす|中国古典 名言に学ぶ

第七章 用兵ようへいの道みちは心こころを攻せむるを上じょうとなす ー用兵之道、攻心為上ー  三国志 蜀書 馬謖伝 【三国志:六十五巻。正史の一つ。漢滅亡の後、 天下を三分した三国(魏、呉、蜀)に関する史書。五代の晋、陳寿の撰】 原文: 用兵之道、攻心為上、 攻城為下。 心戦為上、兵戦為下。 書き下し文: 用兵の道は心を攻むるを上となし、 城を攻むるを下となす。 心戦を上となし、兵戦を下となす。 意解: 「三国志 蜀書 馬謖伝ばしょくでん」の軍師、諸葛孔明しょかつこうめいが自ら軍を率いて 南方異民族の反乱を平定したとき、参謀の馬謖ばしょくに意見を求めた、 馬謖は答えて「用兵の道は、心を攻むるを上となし、城を攻めるを下となす。 願わくは公、その心を服せんのみ」 孔明も同意する。 軍を進め、一戦するや軽くこれを勝利し、 敵将の孟獲もうかくを捕えるが、孔明はせっかく捕えた孟獲を解放する。 そして又戦って、また捕え、これを七回も繰り返した。 さすがの孟獲も、心の底から服従を誓い、 以後、孔明に二度と背くことはなかったという。 「七縦七擒しちしょうしちきん(七回捕えながら、七回許す)」である。 心を攻めた見事な成功例である。 武力で押さえ込んでも心服はされない。 この孔明の手法は、現代に於いてもすべての人間関係に通用するだろう。 *参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、 自分なりに追記や解釈して掲載しています。 私たちは、日々、何をするにしても 大なり小なり、決断(選択)をしている その折々に思い出し、 より善い選択(決断)ができるように 貴方も私も 在りたいですね。

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