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君子に三戒あり|中国古典 名言に学ぶ

第四章 君子に三戒さんかいあり ー君子有三戒ー  論語 季子第十六 七 (論語:孔子や孔子の弟子の言行を記したもの。儒家の聖典。四書の一) {原文} 孔子曰、君子有三戒、 少之時、血氣未定、戒之在色、 及其壯也、血氣方剛、戒之在鬪、 及其老也、血氣既衰、戒之在得。 {書き下し文} 孔子曰わく、君子に三戒さんかいあり。 少わかき時は血気未いまだ定さだまらず、これを戒いましむること色に在あり。 其その壮そうなるに及およんでは血気方まさに剛ごうなり、これを戒いましむること闘とうに在あり。 其その老おいたるに及んでは血気既すでに衰おとろう、これを戒いましむること得とくに在あり。 {意解}  君子は三つのことを戒めなければならないのだという。 孔子は曰く、 一、血気の定まらぬ青年時代には、色欲を自重する。 一、血気盛りの壮年時代には、闘争欲を自重する。 一、血気の衰える老年期には、物欲・名誉欲を自重する。 色、闘、得、この三つはいずれも、ほどほどに発揮すると、人生を生きる活力になる。 しかし、これが過剰に出てくると、自分を破滅させる元になる。問題はそのコントロールである。 「色」に溺れて前途を誤った青年、 「闘」に走って自滅した壮年、 「得」をむさぼって老醜ろうしゅうをさらした老年など、 いずれもコントロールに失敗した例である。 異論もあると思われるが、参考までに記述しておきます。  2010年2月のイギリスの雑誌「Focus」によると各国のポルノに消費する金額(エロ本・DVD)をもとにした調査で「日本は世界で二番目に『色欲』にとらわれている国家である」という調査結果が出ている。その一方で2005年の避妊具メーカー・デュレックス社の調査では、日本人のセックス回数は調査した41カ国の中で最下位である・・・ 日本人はセックスするよりもポルノ雑誌・DVDなどに欲情しているほうが多く、 生身の女性よりも二次元の世界に色欲を持つ人間が多いという調査結果かな。 人間以外の霊長類は妊娠できるごく短い期間(月に1週間程度)しか交尾を行わず、 交尾にもごく短い時間(秒単位)しか要しないのに対して、ヒトは極端に長い求愛期間と、交尾に例外的に長い時間をかけるばかりではなく、出産前後のごく短い期間を除いては(?)年中交尾を行なうという特性がある。  男性は子どもを産むことができません、遺伝子を残そうと思えば、女性を獲得しなければならず、セックスは勝利を意味するのかも。そして家族を外敵から守り、より多くの食料を手に入れ、パートナーと子孫を守っていく。そこに「闘争欲」が生まれる。  老人はもはや血気衰え、色欲も他人との争い事も 減ってくるのだが、「欲」への執着が強くなる。自分自身に、価値があると自他共に認め、それを自らの尊厳そんげん、誇ほこりと見なし、社会的地位や高い名声を望む。こうした名誉欲が強くなってくる。 なんでも率先する事が世の為、人の為と思いがちで、そこに思い上がりの心が生まれ、 天狗になったりもする。 結局はそれで自分の立ち位置が見えない状態や、人の力や知恵を生かすこと、耳を傾けること、大切にする事を忘れがちになりやすいように思われる。それが結果的に自分の品格までも下げてしまう。老年はこの欲深くなることを 自制せねばならないと語っている。 菜根譚 後集 112項に「花は半開を看、酒は微酔に飲む」とある。花を観賞するなら五分咲きの頃、酒を飲むならほろ酔い機嫌のあたりでやめておく。このような状態がこの上なく素晴らしいのだ。なんでも思いどうりになる満ち足りた境遇は、 往々おうおうにして人をダメにする。傲慢ごうまんになったり、変に意固地いこじになったりして、かえって人から嫌われることが多い。むろん、したいことも十分にできないような、 あまりに不自由な境遇でも困る。 程々が良いということだ。 恵まれた人でも、一つや二つ、思い道理にならないことを 抱えていたほうが良いのかもしれない(自重)。 *参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、 自分なりに追記や解釈して掲載しています。 私たちは、日々、何をするにしても 大なり小なり、決断(選択)をしている その折々に思い出し、 より善い選択(決断)ができるように 貴方も私も 在りたいですね。

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