益者三友、損者三友|論語 季子第十六 4

第七章 人と接するための心得
益者三友、損者三友
ー益者三友、損者三友ー 論語 季子第十六 4
(論語:十巻二十編。孔子や孔子の門弟の言行を記したもの。儒家の聖典とされている。四書の一つ)
原文:
孔子曰、
益者三友、損者三友。
友直、友諒、友多聞、益矣。
友便辟、友善柔、友便佞、損矣。
書き下し文:
孔子曰く、
益者三友、損者三友。
直を友とし、諒を友とし、多聞を友とするは益なり。
便辟を友とし、善柔を友とし、便佞を友とするは損なり。

意解:
孔子は、付き合って為になる友人(益者三友)、
付き合って為にならない友人(損者三友)があるとして、語っている。
「為になる友人とは、実直な人、誠実な人、良識のある人。
為にならない友人とは、媚びる人、人当たりばかりよい人、口先だけはうまい人」
だという。
良い友人に恵まれるのは自分の人生に於いての喜びの一篇である。
その人物を知ろうとする時には、付き合っている友人を見れば判ると
語る人もいるぐらいなので、友を選ぶには慎重を期したほうが良いのかもしれない。
人の本質を見抜くのはそう簡単なことではない。
人には育った環境や受けた経験など 今に至る人生があるので、
ある程度時間をかけて評価することが必要だろう。
組織(会社)も全く同じだろう。しかし、
損得勘定抜きでお付き合いすることも、
人生勉強のひとつとも言えるかもしれない。
*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。
私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている。
その折々に思い出し、より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。