福は微なるより生じ、禍は忽にするより生ず|説苑 卷一六 談叢|
第六章 成功の心得
福は微なるより生じ、禍は忽にするより生ず
ー福生於微、禍生於忽ー 説苑 卷一六 談叢
(説苑|ぜいえん:二十巻。前漢の劉向の撰。前賢先哲の逸話集。)
{原文}
福生於微、禍生於忽。
日夜恐懼、惟恐不卒。
{書き下し文}
福は微なるより生じ、
禍は忽にするより生ず。
日夜恐懼し、
ただ卒ざるを恐る。
*恐懼(おそれかしこまる)
{意解}
「福」は、物質的、精神的な満足感
「微」は、些細な善行、小さな親切
それは、ほんのちょっとした心遣いによっても得られるものだという。
しかし、今回の解釈は違う。
「福」は成功、「禍」は失敗と解する。
「成功は細事を丁寧にすることから生まれ、
失敗は細事を適当にすることから生まれる。
日夜気を引き締めて、何もしないで終わることを恐れなさい。
と意解できる。
「忽(こつ、おろそか)」は、慣れや油断から生まれる。
いつも気持ちを引き締めて仕事、生活にあたれば、
「禍」を避けることができると言っている。
物事を軽んじるなということである。
成功しようと、幸せになろうと本気で努力する人には天は幸せを与えてくれる、
と信じて努力したほうがいいかも。
*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。
私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。
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