天下に忌諱多くして、民いよいよ貧し|天下多忌諱、而民彌貧|老子|

第三章 社会を考える

天下に忌諱多くして、民いよいよ貧し

第三章 社会を考える

 


天下てんか忌諱ききおおくして、たみいよいよまず

ー天下多忌諱、而民彌貧ー   老子 第五十七章
(老子:二巻八十一章。道家の祖。老耽の撰と伝えられるが、老耽が実在したか否かは明らかではない。人為、虚飾を去って、無為自然であるべきことを説いている。別名「道徳経」)

{書き下し文}

 
天下てんか忌諱ききおおくして、
民いよいよまずし。

民に利器多くして、
國家ますますくらし。

忌諱きき:嫌って避けること。禁令。

天下に忌諱多くして、民いよいよ貧し