衆怒は犯し難く、専欲は成り難し|中国古典 名言に学ぶ

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第三章

 


衆怒しゅうどおかがたく、専欲せんよくがた

ー衆怒難犯、専欲難成ー   春秋左氏伝
(左伝:三十巻。「春秋左氏伝」の略。魯の左丘明の撰と伝えられている。
「春秋」の注釈書で「左氏伝」ともいう。十三経の一つ。)

{原文}
衆怒難犯、
専欲難成 。

合二難以安國、
危之道也。

{書き下し文}
衆怒しゅうどおかがたく、
専欲せんよくがたし。

二つのかたきをって国をやすんぜんとするは、
あやうきの道なり。

 

{意解}
大勢の人間の怒りには抵抗しがたく、
自分一人の欲望を遂げようとしても難しい。の意味。

 昔、ていの子孔という宰相が私欲の改革案を重臣たちに押し付け、
反対する者たちを抹殺しようとした。
 このとき子産という人物が
「衆怒は犯し難く、専欲は成り難し。
二つの難きを以って国を安んぜんとするは、危うきの道なり。」
と説得して、改革案を撤回させたという。

公的な仕事に携わる者は公の利益だけを追求すべきで、
個人的な感情を交えたり私的な利益を追求してはならないというもの。  

 極めてまっとうな指摘であるが、 いざその場に立たされると、
これを実践するのはずいぶんとむずかしいことのようだ。  
政治においては、私腹を肥やすのはもってのほかとしても、
公と私をごちゃまぜにし、一見、公を追求するふりをしながら、
じつはわたくしをはかっているといったケースが少なくない。

 政治家が「井戸塀いどべい」になって家族が路頭に迷うのも困るが、
政治絡みで私財を蓄えるのも、ほめられた話ではない。  

 経営者についても同じことが言えよう。 企業は「公器こうき」と言ってよい。
公器をあずかっている者はやはりそれなりの覚悟があってしかるべきだ。
いたずらに「私忌しき」の追求を心がけるだけでは、
社会的に大きな迷惑を及ぼすことになろう。

井戸塀いどべい政治家が政治や選挙に自己の財産をつぎ込んで貧しくなり、
井戸と塀しか残らないということ。
公器こうき:公共の機関
私忌しき:私的な利益


*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。

私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。

 

 

 

 

ナオン について

美容業界での長年のマネージメント能力を活かし、 人生の選択時により善い選択(決断)の一助になればと、 中国古典の「意解」に取り組んでます。 古希を目前にして振り返れば、 その折々により善い選択(決断)が出来なかった事、 心ならずも人の心を傷つけてしまった事に、 後悔の思いは数知れず、走馬灯のように過ります。 私のように後悔先に立たずという思いは 読者には少しでも避けてほしいとの思いで ”中国古典 名言に学ぶ 総集編”を作成しました。
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