面従して退いて後言あることなかれ|無面従退有後言|書経 益稷|

第四章 着実に生きる
面従して退いて後言あることなかれ
ー無面従退有後言ー 書経 益稷
(書経:二十巻。「尚書」のこと。五経の一つ。堯、舜の伝説時代から夏、殷を経て、周代に至る間の政治に関する記録。初めは単に「書」といったが、宋代になって「書経」と呼ばれるようになった。)
{書き下し文}
予違わば、汝弼けよ。
汝面從して無かれ、退いて後言有ること。
四鄰を欽め。 違は、戻るなり。
言う、我れ道に違い戻ること有らば、
爾當に弼けて其の失を正すべし。
爾面諛して以て是と爲して、
背き毀れて以て非と爲すこと無かれ。
爾鄰たるの職を敬まずんばある可からず。
申ねて上の文の弼け直くし鄰なるかなの義を結んで、
深く之を禹に責むる者此の如し。