事は密なるを以って成り、語は泄るるを以って敗る|韓非子 説難|

第六章 成功の心得
事は蜜なるを以って成り、語は泄るるを以って敗る
ー事以蜜成、語以泄敗ー 韓非子 説難第十二
【韓非は中国思想史の全盛期に生まれた政治家である。書中では分かり易い説話から教訓を引き、徹底的に権力の扱い方とその保持について説いている。】
原文:
夫事以密成、語以泄敗。
未必其身泄之也。
而語及所匿之事、
如此者身危。
書き下し文:
夫れ事は密を以って成り、語は泄るるを以って敗る。
未だ必ずしも其の身之を泄らさざるなり。
而して語りて匿す所の事に及ぶ、
此の如き者は身危うし。

意解:
事を成功させるためには秘密のうちに運ばなければならない。
口にはくれぐれも注意せよ、と説いている。
計画段階で事が漏れたのでは、
失敗に直結しないにしても、
マイナスになる可能性が大である。
秘匿すべきはあくまでも秘匿する!
これが何事においても大原則だろう。
発言と行動にはふだんからくれぐれも慎重を期さなければならない。
*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。
私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。
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