卑譲は徳の基なり|卑譲徳之基也|左伝(春秋左氏伝 文公元年)|

第七章 人と接するための心得
卑譲は徳の基なり
ー卑譲徳之基也ー 左伝(春秋左氏伝 文公元年)
【左伝:三十巻。「春秋左氏伝」の略。魯の左丘明の撰と伝えられている。「春秋」の注釈書で「左氏伝」ともいう。十三経の一つ】
原文:
卑譲徳之基也
書き下し文:
卑譲は徳の基なり

意解:
「徳」とは、「立派な人格」と辞書にある。
この「立派な人格」の基本は、「左伝」では、「卑譲」だと言っている。
「卑」は いやしい、自分を相手よりも低い所に身を置き相手を立てること。
「譲」は ゆずる、自分は相手より一歩も二歩も後ろへ退って相手に道を譲ること。
「卑譲」とは「謙虚さ」であり、これが「徳」の基本だと言っている。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と日本の諺もある。
「卑譲・謙虚さ」は皆に必要とされる「徳」ですが、
人の上に立つ人物には、特に求められる徳だろう。
孟子(孟軻)の根本思想「性善説」にある「四端の説」では
【辞譲の心は礼の端なり 譲り合いの心】と表現している。
*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。
私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。
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