夜郎自大|俯瞰的視野|史記|視野の狭さを云う。
第七章 人と接するための心得
夜郎自大
ー夜郎自大ー 史記
【史記:百三十巻。前漢の司馬遷が撰した、中国最初の通史。
上古の黄帝から、漢の武帝までの歴史を紀伝体で記されている】
原文:
夜郎自大
書き下し文:
夜郎自大
意解:
同義語に「井の中の蛙大海を知らず|莊子 秋水編」がある。
漢の時代、夜郎という小さな国があった。ある時、漢の使者が立ち寄ったところ、
王様は「我が国と貴国とでは、どちらが大きいか」と尋ねたという。
漢は中国全土を支配した大帝国である。対し、夜郎は、国と言っても、
幾つかの部落を合わせた程度のちっぽけな国である。月とスッポンほどの違いである。
それほどの違いも知らず、尊大に振る舞う大様を笑ったのが、
「夜郎自大」という言葉である。
自他の位置関係を正確に理解していない視野の狭さ故である。
尊大な振る舞いは、親交のチャンスまで失くしてしまうということである。
広い視野を持つ(俯瞰的視野)ように心がけたいですね。
書経 大禹謨に「満は損を招き、謙は益を受く」とある。
慢心する者は損をし、謙虚な人物は益を受ける、これが天の道理である。
「満」は、慢心。「謙」は、謙虚である。自分の地位・力を頼んで、
相手をねじ伏せる態度、自分の能力に増長して人を見下すような態度、
上から目線で、物事を教えてやるといった態度、
すべてこれ「満」にほかならない。こういった尊大な性格の人は
周囲の反発を受け、避けられてしまう。
且つ、自分自身、今以上の進歩・向上は望めない。
*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。
私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。
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