巧言令色、鮮し仁|巧言令色、鮮矣仁|論語 学而第一、公冶長第五|

第七章 人と接するための心得
巧言令色、鮮し仁
ー巧言令色、鮮矣仁ー 論語 学而第一、公冶長第五
【論語:十巻二十編。孔子や孔子の門弟の言行を記したもの。儒家の聖典とされている。四書の一つ】
原文:
巧言令色、鮮矣仁
書き下し文:
巧言令色、鮮し仁

意解:
「論語」のなかでも、もっとも有名な言葉の一つである。
「巧みな弁舌、愛想のいい顔つき、
そんな人物は概ね仁には程遠い」と孔子は言っている。
又、公冶長第五 25でも取り上げている。
論語:公冶長第五 25
原文:
子曰、
巧言令色足恭 、左丘明恥之。
丘亦恥之。
匿怨而友其人、左丘明恥之。
丘亦恥之。
書き下し文:
子曰く、
巧言、令色、足恭なるは、左丘明(左伝・国語の著者)之を恥ず。
丘(孔子の名)も亦た之を恥ず。
怨みを匿して其の人を友とするは、左丘明之を恥ず。
丘も亦た之を恥ず。
「足恭」は、バカ丁寧なもの腰である。
左丘明という人物はこの三つ(巧言、令色、足恭)のことを恥としたが、
自分もそれにはまったく同感であるというのだ。
孔子が「巧言令色」を嫌ったのは、
対人関係における虚飾を憎んだからであろう。
それはまた、「剛毅木訥、仁に近し」(論語:子路第十三)と
語っていることからも明らかである。
「剛毅木訥」が最上とは言わないが、「巧言令色足恭」よりも
遥かに優っていると言っている。
これは今の時代でも、自己啓発の「座右の銘」として
心に刻んで置きたいものである。
*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。
私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。
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