敗軍の将は以て勇を言うべからず|敗軍之将、不可以言勇|史記|
第八章 リーダーの心得
敗軍の将は以て勇を言うべからず
ー敗軍之将、不可以言勇ー 史記 准陰候列伝
【史記:百三十巻。前漢の司馬遷が撰した、中国最初の通史。上古の黄帝から、漢の武帝までの歴史を紀伝体で記されている】
書き下し文:
是に於いて信、広武君に問いて曰く、
僕、北の燕を攻め、東の斉を伐たんと欲す。
何若せば功有らん、と。
広武君、辞謝して曰く、
臣聞く、敗軍の将は以て勇を言うべからず。
亡国の大夫は以て存するを図るべからず。
今、臣は敗亡の虜なり。
何ぞ以て大事を権るに足らんや、と。