流水の清濁はその源に在り|流水清濁在其源|貞観政要 論誠信第十七
第八章 リーダーの心得
流水の清濁はその源に在り
ー流水清濁在其源ー 貞観政要 論誠信第十七 第一章
【貞観政要:じょうかんせいよう|十巻。唐の呉兢の著。唐の太宗と重臣とが政治に関して論じたものを、四十門に分けて類編した書】
書き下し文:
流水の清濁はその源に在るなり。
君は政の源、人庶は猶ほ水のごとし。
君自ら詐を為して、臣下の直を行はんことを欲するは、
是れ猶ほ源濁りて而も水の清からんことを望むがごとし。
理として得可からざるなり。
*詐:いつわり
*理:ことわり