呑舟の魚は枝流に游がず|呑舟之魚不游支流|列子 楊朱|

第一章 大きく生きる

呑舟の魚は枝流に游がず

第一章 大きく生きる

 


呑舟どんしゅううお枝流しりゅうおよがず

ー呑舟之魚不游支流ー       列子 楊朱
【列子:八巻。戦国初期の鄭のひと列御冠の撰とされているが、
偽作説もあり。別名「沖虚真経」 】

これは「列子|楊朱」の一文である。『列子れつし』は、春秋戦国時代のていの人、
列御寇れつぎょこうの著書とされる道家の文献を指す。別名を『冲虚至徳真経』ともいう。
『天瑞』、『黄帝』、『周穆王』、『仲尼』、『湯問』、『力命』、
『楊朱』、『説符』の8巻、多くの寓言により、道家的思想を伝える。

{書き下し文}

呑舟どんしゅううお枝流しりゅうおよがず、
鴻鵠こうこくは高く飛びて汚池おちに集わず。
何となればすなわちその極めて遠ければなり。

汚池おち:汚い池

呑舟の魚は枝流に游がず