疾きこと風の如く、徐なること林の如く|孫子 軍争篇|風林火山|

第六章 成功の心得
疾きこと風の如く、徐なること林の如く
ー疾如風、徐如林ー 孫子 軍争篇
(孫子:一巻。春秋末期の呉の孫武の撰した兵法書。)
{原文}
故兵以詐立、以利動、以分合爲變者也。
故其疾如風、其徐如林、
侵掠如火、不動如山、
難知如陰、動如雷震。
{書き下し文}
故に兵は詐を以て立ち、利を以て動き、分合を以て変を為す者なり。
故に其の疾きこと風の如く、其の徐かなること林の如く、
侵掠すること火の如く、動かざること山の如く、
知り難きこと陰の如く、動くこと雷の震うが如く。

{意解}
軍隊は敵の裏をかくことが基本であり、利益のある無しに従って行動し、
分散したり集合したりしながら柔軟に陣形を変える。
その速きことは風のごとく、静かなることは林のごとく、
侵略することは火のごとく、 動かざることは山のごとく、
知りがたいことは陰のごとく、動くことは雷が鳴るごとく。
よく知られている戦国武将の武田信玄が「孫子 軍争篇」より引用して
旗印とした「風林火山」である。
風のように素早く進軍し、
林のように冷静沈着を保ち、
火のように激しく攻め込み、
山のように泰然自若と動揺することなく堅く守る、
わが戦術の知り難いことは暗闇のように何もわからず、
行動を起こす時は雷が物をふるわすようにすばやく行動して威圧する。
敵は、この軍旗を見るだけで 怖気づいたといわれている。
機先をいかに制するかを考えたとき、
この軍旗は敵兵に恐怖心を与える事に絶大な効果があったと思われる。
また、孫子 謀攻篇に「百戦百勝は善の善なるものに非ず」とある。
百回戦って百回勝っても最善の策とはいえない。
戦わずして兵を降伏させることこそが、最善の策と語っている。
武力での戦いともなれば、少なからず自軍にも損害がでる。
そういう勝利では、勝ったとしても利口な戦いではないと云っている。
武力行使はあくまでも最後の方法・手段であって、戦いが目的ではない。
戦いには膨大な費用がかかるし、人民にも多大な苦痛を強いってしまう。
現代に於いても、国の指導者の意向で領地拡大を目的に隣接する国を侵攻すれば、
自国・他国に多大な傷跡を残してしまう。
何事に於いても後味の悪い手段を用いての行動は避けたいものである。
参考資料:web国語の窓 をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。
私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。
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