禍は足るを知らざるよりも大なるはなし|禍莫大于不知足|老子|
第二章 自己を高める
禍は足るを知らざるよりも大なるは莫し
ー禍莫大于不知足ー 老子 第46章
(老子:二巻八十一章。道家の祖。老耽の撰と伝えられるが、老耽が実在したか否かは明らかではない。人為、虚飾を去って、無為自然であるべきことを説いている。別名「道徳経」)
{書き下し文}
天下に道有れば、
走馬を却けて以て糞させ、
天下に道無ければ、戎馬郊に生ず。
可欲より大なる罪は莫く、
禍は足るを知らざるよりも大なるは莫く、
得んと欲するより大なる咎は莫し。
故に足るを知るの足るは、常に足るなり。