その復びすべからざるを為にせば、則ち事敗るること寡し|韓非子|
第二章 自己を高める
その復びすべからざるを為にせば、則ち事敗るること寡し
ー為其不可復者也、則事寡敗矣ー 韓非子 説林
{韓非子:二十五巻五十五篇。戦国時代の韓非の撰。先秦時代の法家の学を集大成し、それに韓非の考えを加えたもの。はじめ「韓子」と称したが、宋以後、唐の韓愈と区別するため「非」の字を加えたもの。}
{書き下し文}
桓赫曰く、「刻削の道は、
鼻は大なるに如くはなく、 目は小なるに如くはなし。
鼻大なるは小にすべきも、小なるは大にすべからず。
目小なるは大にすべきも、大なるは小にすべからず。
事を挙ぐるもまた然り。
その復びすべからざるを為にせば、
則ち事敗るること寡し。」