君子は義に喩り、小人は利に喩る|君⼦喩於義、⼩⼈喩於利|論語|
第⼆章 自己を高める
君⼦は義に喩り、小人は利に喩る
ー君⼦喩於義、⼩⼈喩於利ー 論語 ⾥仁 第四 ⼗六章
(論語:⼗巻⼆⼗編。孔⼦や孔⼦の⾨弟の⾔⾏を記したもの。
儒家の聖典とされている。四書の⼀つ。)
{原⽂}
⼦⽈、
君⼦喩於義、
⼩⼈喩於利。
{書き下し⽂}
⼦⽈く、
君子は義に喩り、
小人は利に喩る。
{意解}
君⼦は真っ先に義を考える、 ⼩⼈は真っ先に利を考える。という意味である。
「義」は、五常(仁・義・礼・智・信)のひとつである。
正しい⾏いを守ることであり、人として守るべき正しい道を表す。
孟⼦は羞悪の⼼が「義」の端であると説いた(性善説)。
羞悪の⼼とは、悪を羞じる⼼のことである。
「利」は、⼈間の欲望である。孔⼦は滅多に利を⼝にしなかったが、
どうしても必要な場合には、コントロールする「命」と「仁」とを
あわせて説くのが常であったという。
また、孔⼦は完成された⼈間の⼀つの条件に
「⽬の前に利益がぶら下がっていても義を踏み外さない」
利益を追求するにしても、公正なルール「命と仁」を守って
⾏うことを説いている。
近思録に「感慨して身を殺すは易く、従容として義に就くは難し」とある。
一時の感情に駆られて死を選ぶのはまだやさしい。
難しいのはゆったりと落ち着いて 正しい道を踏み行うことだ、という。
*命:天が⼈間に与えた⽣死禍福などの運命
*仁:善なる徳
参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
⾃分なりに追記や解釈して掲載しています。
私たちは、⽇々、何をするにしても
⼤なり⼩なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴⽅も私も 在りたいですね。
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