算多きは勝ち、算少なきは勝たず|多算勝、少算不勝|孫子 始計|
第四章 着実に生きる
算多きは勝ち、算少なきは勝たず
ー多算勝、少算不勝ー 孫子 第一篇 始計
(孫子:一巻。春秋末期の呉の孫武の撰した兵法書。)
{書き下し文}
その無備を攻め、その不意に出づ。
此れ兵家の勢、先には伝うべからざるなり。
夫れ未だ戦はずして、廟算して勝つ者は、算を得ること多ければなり。
未だ戦わずして、廟算するに勝たざる者は、算を得ること少なければなり。
算多きは勝ち、算少なきは勝たず。而るを況んや算無きに於いてをや。
吾れ、此れを以てこれを観るに、勝負見わる。