笑って答えず、心自ら閑なり|笑而不答心自閑|古文新宝|

第一章 大きく生きる

笑って答えず、心自ら閑なり

第一章 大きく生きる

 


笑って答えず、心自こころおのずかかんなり

ー笑而不答心自閑ー   古文新宝
(古文新宝:二十巻。宋の黄堅の編。前集・後集からなり、前集には、漢代から宋代までの著名な詩、後集には、戦国末、楚の屈原から宋代までの著名な辞賦、文章を収めた詩文集)

{書き下し文}

余に問う 何事か碧山へきざんむと、
笑って答えず こころおのずかかんなり 。
桃花流水とうかりゅうすい杳然ようぜんとしてり、
別に天地の人間じんかんあらざるあり。

杳然ようぜん:はるかに遠いさま

笑って答えず、心自ら閑なり