朋友に処するに、務めて相下れば則ち益を得、相上げば則ち損ず|伝習録

第七章 人と接するための心得

朋友に処するに、務めて相下れば則ち益を得、相上げば則ち損ず

第七章 人と接するための心得

 

朋友ほうゆうしょするに、つとめて相下あいくだればすなわえき
相上あいしのげばすなわそん

ー処朋友、務相下則得益、相上則損ー  伝習録 修養
【伝習録:三巻。明の王陽明の語録を、門人らが編集したもの。陽明のとなえた知行合一の趣旨が述べられており、陽明学を学ぶには必見の書】

書き下し文:

朋友ほうゆうしょするに、つとめて相下あいくだればすなわちえき相上あいしのげばすなわそんす。
大凡およそ朋友ほうゆうは、すべからく箴規しんき指摘してきするところ少なく、
誘掖ゆうえき奨勧しょうかん多くして、まさこれなり。
朋友ほうゆうがくろんずるには、すべからく委曲謙下いきょくけんげし、
寛以かんもってこれにるべし。

朋友に処するに、務めて相下れば則ち益を得、相上げば則ち損ず