人心の同じからざるは、其の面の如し|春秋左氏伝 襄公三一年|
第七章 人と接するための心得
人の心の同じからざるは、其の面の如し
ー人心之不同也、如其面焉ー 春秋左氏伝 襄公三一年
【左伝:三十巻。「春秋左氏伝」の略。魯の左丘明の撰と伝えられている。「春秋」の注釈書で「左氏伝」ともいう。十三経の一つ】
原文:
人心之不同也、
如其面焉。
書き下し文:
人の心の同じからざるは、
其の面の如し。
意解:
人の表情がそれぞれ違っているのと同様に、
人の心もそれぞれ違っているということである。
考え方、感じ方、受け取り方、好き嫌いが
人それぞれであるのは、どうしようもありません。
また善意の人もいれば、そうでない人もいる。
百人百様である。
自分の考えが相手と合わないからと言って、その度に、
落ち込んだり、怒ったりしていては、身が持たない。
己の心を保ち、荒まないようにしたいものですね。
良好な人間関係を保とうとするなら、
君子の交わり(淡以親:淡くして以て親しむ)を
心がけたほうがいいのかもしれない。
*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。
私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。
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