吉人は、 すなわち夢寐神魂も、 和気にあらざるはなし|菜根譚|

第七章 人と接するための心得

吉人は、 すなわち夢寐神魂も、 和気にあらざるはなし
吉人は、 すなわち夢寐神魂も、 和気にあらざるはなし

 

第七章 人と接するための心得

 

吉人きつじん
すなわ夢寐むび神魂しんこんも、和気わきあらざるは無し

ー吉人、即夢寐神魂、無非和気ー  菜根譚 前集 47項
【菜根譚:明の洪自誠編。前集222条では人との交わり、事治、対応の道を説き、後集135条では退静閑居の楽しみを論じている】

書き下し文:


吉人きつじんは作用の安詳あんしょうを論ずるまでもなく、
すなわ夢寐むび神魂しんこんも、和気わきあらざるは無し。
凶人きょうじんは行事の狼戻ろうれいなるを論ずるまでもなく、
すなわ声音こわね咲語しょうごも、すべ殺機さつきなり。

夢寐むび神魂しんこん:眠っている間の魂

吉人は、 すなわち夢寐神魂も、 和気にあらざるはなし