上善は水の如し|上善如水|老子 第八章|水の柔軟性、謙虚さ|
第一章 大きく生きる
上善は水の如し
ー上善如水ー 老子 第八章
(老子:二巻八十一章。道家の祖。老耽の撰と伝えられるが、老耽が実在したか否かは明らかではない。人為、虚飾を去って、無為自然であるべきことを説いている。別名「道徳経」)
{書き下し文}
上善は水の如し。
水は善く万物に利しく而して争わず。
衆人の悪むところに処づきて、道に於いて幾し。
善き地に居て、心善く淵め、善き仁しみを与え、
善き信を言い、善き治めを政り、事は善く能い、善き時に動け。
夫れ唯争わず、故に尤無し。