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たみしんなくんばたず

 

ー民無信不立ー   論語 顔淵第十二
(論語:十巻二十編。孔子や孔子の門弟の言行を記したもの。
儒家の聖典とされている。四書の一つ)

 

{原文}
子貢問政。
子曰、足食、足兵、民信之矣。
子貢曰、必不得已而去、於斯三者何先。
曰、去兵。
曰、必不得已而去、於斯二者何先。
曰、去食。自古皆有死、民無信不立。

 

{書き下し文}
子貢しこうまつりごとを問う。
子日わく、しょくし、へいを足し、
たみこれしんにす。

子貢日わく、かならむをずして去さらば、
三者さんしゃおいいずれをか先にせん。
子日わく、へいらん。
子貢日わく、かならむをずして去らば、
の二者においいずれをか先にせん。
子日わく、食を去らん。
いにしえり皆死り、民しん無くんば立たず。

{意解}
子貢が政治の要道を問うた。
孔子は、「食糧を満たし、軍備を充実し、人民に信義を持たせることだ」と答えた。
子貢は、「国情からして三つ同時進行が無理だとしたら、
何を後回しにすべきでしょうか?」と問うた。
孔子は、「軍備を後回しにしよう」と答えた。
更に子貢は、「国情からして残りの二つさえ同時進行が無理だとしたら、
どちらを後回しにすべきでしょうか?」と問うた。
孔子は、「食糧を後回しにしよう。
食糧が不足すれば餓死する者も出て来ようが、

食い物が有ろうが無かろうが、人は皆いつかは死ぬものだ。
もし人民が信義を失ってしまったら、禽獣きんじゅうと同じになって、
人間社会は成り立つものではない」と答えた。  

 孔子の考えを甘いと批判する人がいるかもしれない。
食を足らしめずして、信義の確立はできないと。
が、その気概きがいは見習うべきであろう。

人間関係に於いても、然りだろう。

 

 

*「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。


 

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沈琳 二胡 女人花

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