天地の道は、極まれば則ち反り、盈つれば則ち損ず|准南子|

第四章 着実に生きる
天地の道は、極まれば則ち反り、盈つれば則ち損ず
ー天地之道、極則反、盈則損ー 准南子
(淮南子|えなんじ|二十一巻。前漢の淮南王劉安が幕下の学者に命じて、おのおのの専門について講論させて作った書。)
{原文}
天地之道、
極則反、
盈則損。
{書き下し文}
天地の道は、
極まれば則ち反り、
盈つれば則ち損ず。

{意解}
「暑い、暑い」と暑さにうだっていても、 やがて涼しい秋になり、
そして寒い冬が巡ってくる。
「寒い、寒い」と寒さを嘆いていても、やがて暖かい春となり、
そしてまた酷暑の夏が巡ってくる。
これが天地の法則である。
月は次第に満ちて満月となるが、 そのとたんに、次第に欠けていき、
満月でありつずけることはできない。これもまた動かしがたい天地の法則である。
人間社会を支配している摂理も、これと同じである。昇りつめて頂点を極めると、
もはやそれ以上の頂上はなく、待っているのは下降である。
かりにどん底に沈んでも、そこから先に見えているのは、上り道であると思いたい。
ゆえに、頂上を極めても驕ることなく、 一層慎重な処世が望まれる。
逆にどん底に落ち込んでも、決して落胆する必要はない。
焦らず、騒がず、今の努力を信じて継続し、 力を蓄えながら、時を待つことだ。
必ず、継続した努力は、報われるものである。
*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。
私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。
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