天知る、地知る、我知る、子知る|天知、地知、我知、子知|十八史略
第四章 着実に生きる
天知る、地知る、我知る、子知る
ー天知、地知、我知、子知ー 十八史略 東漢
(十八史略:七巻。元の曾先之の撰。十八史略とは、十八史の要略の意で、
太古から南宋までの四千年間の史実を簡略に記し、初学者の課本に供したもの。)
{書き下し文}
夜に至り、金十斤を懐にし、以て震に遺らんとす。
震曰く、「故人、君を知る、君、故人を知らざるは、何ぞや」と。
密曰く、「暮夜なれば知る者無し」と。
震曰く、「天知る、地知る、我知る、子知る、何ぞ知るもの無しと謂うや」と。
密愧じて出ず。