その能を矜れば、その功を喪う|矜其能、喪其功|書経 説命中|
第六章 成功の心得
その能を矜れば、その功を喪う
ー矜其能、喪其功ー 書経 説命中
(書経:二十巻。「尚書」のこと。五経の一つ。堯、舜の伝説時代から夏、
殷を経て、周代に至る間の政治に関する記録。初めは単に「書」といったが、
宋代になって「書経」と呼ばれるようになった。)
{書き下し文}
其の善を有りとせば、厥の善を喪う。
其の能を矜れば、厥の功を喪う。
自ら其の善を有りとせば、則ち己勉を加えずして德虧く。
自ら其の能を矜れば、則ち人力を效さずして功隳る。